『母なる証明』公開 [ウォンビン☆母なる証明]
ついに、『母なる証明』が劇場公開になりました
この映画は、殺人犯で逮捕された息子の無実を証明するために、母親自ら奮闘する姿を
描いたもので、ストーリーは単純のなのですが……
この映画の見所は、
☆母親役のキム・ヘジャさんの “狂気” を表現する演技力…特に“目の動き”と“踊り”
☆ポン・ジュノ監督の繊細な部分まで意味を持つカットの数々…
☆トジュンを演じるのではなく、トジュンになりきったウォンビンの演技力
などなど~~たくさんあると思います。
私は、試写会で見せてもらいましたが、映画は、2時間9分……長いな~眠くなるのでは?
しかも、暗くて重い映画だと聞いていたので心配でしたが、居眠りする暇なんて全くなく
えっもう終わり???と思うくらい あっと いう間でした。
随所にミステリアスな映像を散りばめてあり、それが暗くてよく見えないし、一部分だけしか
見えないものが多く、何だろう???と、興味をそそられ思わず見入ってしまいました
私には、その一つ一つが繋がるものと繋がらないものがあるのですが、後半部分でドカーン
と、かなりの衝撃を受けるシーンがあり~~~気が付けば終わっていた……て感じでした。
終わってみると、どれが真実なの??と、スッキリしないところもありますが、母親の子供を
愛するが故の “狂 気” 考えさせられました。
最後のヘジャさんの踊っているシーンがとても印象的で あの踊りはヘジャさん自身の意思で
踊っているのではなく、彼女の体の中から込み上げてくる母親の本能に踊らされているようにも
思えました。 もし、私がトジュンの母親だったら……と想像してみても、答えはでないように
思います。 自分の知らない自分自身の本能だけが知っている……そんな気がします。
ビン君は、純朴な青年トジュンの役作りの為に、5歳の子供を観察した?らしいです。
なので、私は、トジュンを5歳の頃のビン君だと思って見ていました。とても可愛いかったです
時々、背伸びして 大人ぶった事を言う所とか ^^
ちなみに、殺された女子高生役の女の子は、ポン・ジュノ監督の『グエムル~漢江の怪物~』
の娘役オーディションの時、最終オーディションに残った二人のうちの一人だそうです。
それから~~ポン・ジュノ監督のこだわり……が雑誌に書いてありました。
☆ 整形手術している人は使わない。
☆ 視界をふさぐ、隠す、チラッと見える → 開ける感動
☆ “水” は、不吉なものとイメージする……池、水辺の家、雨、川、ペットボトルの水とか…
監督のこだわりを知って映画を見ると、また新しい発見がありそうです
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